【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
\[
\begin{eqnarray}
\end{eqnarray}
\]
次の各文章の\( \ \boxed { 12\strut } \ \)及び\( \ \boxed { 13\strut } \ \)の中に入れるべき最も適切な字句等をそれぞれの解答群から選び、その記号を答えよ。
(4) 圧力とは、ある面に加わる単位面積当たりの垂直な力を表し、従来から\( \mathrm {mm H_{2}O} \)や\( \mathrm {mmHg} \)などの単位が用いられているが、\( \mathrm {SI} \)単位では\( \mathrm {Pa} \)を用いることになっている。ここで、\( \mathrm {1Pa} \)、\( \mathrm {1 mm H_{2}O} \)、\( 1 \mathrm {mmHg} \)の圧力の大きさを比べると、\( \ \boxed { 12\strut } \ \)となる。
また、圧力計には基準とする圧力の違いにより、絶対圧測定用、ゲージ圧測定用、差圧測定用がある。ここで、絶対圧は絶対真空を基準とした圧力、ゲージ圧は大気圧を基準とした圧力、差圧は測定対象の二つの圧力の差を指している。また、大気圧を基準とした場合、大気圧より高い圧力を正圧、低い圧力を負圧という。従って、ゲージ圧での正圧\( \mathrm {0.9 MPa} \) は、絶対圧では約\( \ \boxed { 13\strut } \ \) \( \mathrm {[MPa]} \)となる。
<\( \ \boxed { 12\strut } \ \)及び\( \ \boxed { 13\strut } \ \)の解答群>
\[
\begin{array}{l}
\begin{array}{l}
\rlap{\text{ア} \quad 0.009}\hspace{175px}\rlap{\text{イ} \quad \mathrm {0.09}}\hspace{175px}\rlap{\text{ウ} \quad 1.0}\hspace{175px}\rlap{1.9\text{エ} \quad}\hspace{175px} \\[5pt]
\rlap{\text{オ} \quad \mathrm {\mathrm {\mathrm {1 mm H_{2}O}} < 1 \mathrm {mmHg} < \mathrm {1Pa}}}\hspace{183px} \rlap{\text{カ} \quad \mathrm {1 mm H_{2}O < 1Pa < 1mmHg}}\hspace{175px}\hspace{175px}\hspace{175px} \\[5pt]
\rlap{\text{キ} \quad \mathrm {1Pa < 1 mm H_{2}O < 1mmHg}}\hspace{175px}\hspace{175px}\hspace{175px}\hspace{175px}
\end{array}
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
圧力の比較とゲージ圧計測の仕組みに関する計算問題です。前半は圧力換算、後半は大気圧とゲージ圧と絶対圧の関係の問題です。特に後半は、毎年出題されることがある程、頻出項目です。必ず押さえるようにしておきましょう。
1.\( \mathrm {1 mm H_{2}O} \)と\( 1 \mathrm {mmHg} \)の\( \mathrm {1Pa} \)換算
水:\( \mathrm {H_{2}O} \)と水銀;\( \mathrm {Hg} \)は元々、マノメータ―などの圧力計として使用されていました。
水は低圧、水銀は水の\( 13.8 \)倍の比重があることから高圧の測定に用いられます。
密度:\( \rho \) \( \mathrm{[g/m^{3}]} \) 重力加速度:\( g \)\( \mathrm{[m/s^2]} \) 高さ:\( H \)\( \mathrm{[mm]} \)とし、下記の式で圧力:\( P \) \( \mathrm{[Pa]} \)に換算します。
\[
\begin{eqnarray}
P &=& \rho g H・・・・・・・・・➀
\end{eqnarray}
\]
➀式をもとに、高さ:\( H \)\( \mathrm{=1[mm] = \times 10^{-3}\mathrm{[m]}
}\)とした\( \mathrm {1 mm H_{2}O} \) と \( 1 \mathrm {mmHg} \)を圧力:\( P \) に換算すると、下記のようになります。
\[
\begin{eqnarray}
\mathrm {1 mm H_{2}O} &=& 1 \times 9.8 \times 1 \\[5pt]
&=& 9.8 \mathrm{[Pa]}
\end{eqnarray}
\]
\[
\begin{eqnarray}
\mathrm {1 mm H_{2}O} &=& 1 \times 9.8 \times 13.8 \\[5pt]
&=& 135.24 \mathrm{[Pa]}
\end{eqnarray}
\]
なお、➀式はベルヌーイの式と同じ概念となります。
2.圧力の種類
\( \underline{\mathrm{大気圧:P_{atm} }} \)
私たちを取り巻く空気の圧力です。大気圧の標準は、\( 1013 \mathrm{[Pa]} \fallingdotseq 0.1 \mathrm{[MPa]} \)となります。
\( \underline{\mathrm{ゲージ圧: P_{g}} }\)
圧力計で表示される値です。
\( \underline{\mathrm{絶対圧力: P_{a} }} \)
真空空間\( \mathrm {0Pa} \)を基準にした圧力で、大気圧とゲージ圧を足した値です。
\( \underline{\mathrm{正圧 }} \)
大気圧よりも高い圧力のことを言います。空間内の流体に正圧が掛かると、外に追い出そうと圧が働きます。
\( \underline{\mathrm{負圧 }} \)
大気圧よりも低い圧力のことを言います。空間内の流体に正圧が掛かると、外から吸い込もうと圧が働きます。
【解答】
(12)
題意より解答候補は、(オ)、(カ)、(キ)になると思います。ワンポイント解説\(1\)の通り、\(\mathrm {1Pa < 1 mm H_{2}O < 1mmHg}\)の順になります。
(13)
題意より解答候補は、(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)になると思います。ワンポイント解説\(2\)の通り、絶対圧力:\( P_{a} \)は、
\[
\begin{eqnarray}
P_{a} &=& P_{atm} + P_{g} \\[5pt]
&=& 0.1 + 0.9 \\[5pt]
&=& 1.0 \mathrm{[MPa]} \\[5pt]
\end{eqnarray}
\]
となります。


