【問題】
【難易度】★★☆☆☆(やや易しい)
\[
\begin{eqnarray}
\end{eqnarray}
\]
次の各文章の\( \ \boxed { 6\strut } \ \)及び\( \ \boxed { 7\strut } \ \)の中に入れるべき最も適切な字句等をそれぞれの解答群から選び、その記号を答えよ。
(2) 大気開放型の冷却塔では、被冷却機器との間を循環する冷却水が大気と直接触れて、大気中の粒子や酸性物質などの汚染物質が冷却水中に溶け込むなどすることで、水質が徐々に悪化する。
被冷却機器側に設置されている熱交換器では、熱交換器内の冷却水の汚れが増大し、伝熱面において、汚染物質による腐食や水分の蒸発により\( \ \boxed { 6\strut } \)された不純物分の晶出を招き、これらによる伝熱抵抗の増加によって、その熱交換性能が大きく低下する。通常は、適正な\( \ \boxed { 7\strut } \)や薬液注入処理の実施などによって、冷却水を正常な水質範囲に保つと共に、定期的に伝熱管の洗浄などを行うことで、冷却水系統に設置されている熱交換器の効率が管理値の範囲を下回らないようにする。
<\( \ \boxed { 6\strut } \ \)及び\( \ \boxed { 7\strut } \ \)の解答群>
\[
\begin{array}{l}
\rlap{\text{ア} \quad \text{凝縮}}\hspace{175px}\rlap{\text{イ} \quad \text{濃縮}}\hspace{175px}\rlap{\text{ウ} \quad \text{分解}}\hspace{175px}\rlap{\text{エ} \quad \text{融解}}\hspace{175px} \\[5pt]
\rlap{\text{オ} \quad \text{ブロー}}\hspace{175px}\rlap{\text{カ} \quad \text{加熱}}\hspace{175px}\rlap{\text{キ} \quad \text{空気注入}}\hspace{175px}\rlap{\text{ク} \quad \text{凍結処理}}\hspace{175px}
\end{array}
\]
【ワンポイント解説】
開放型冷却塔の構造に関する知識問題です。冷却塔はクーリングタワーとも呼ばれ、工場や商業施設の空調機などで導入されています。職場などで導入されている方がいましたら、一度ご覧になることをおススメします。
平成26年問題15 (1) でも、ほぼ同じ形で出題されています。今回の穴埋め箇所だけでなく、他の部分が穴埋めされても答えられるようにしておく必要があります。また、密閉型冷却塔についても過去に出題されています。こちらも併せて覚えるようにしてください。
1.開放型冷却塔
開放型冷却塔は、対象設備を冷却する水に直接外気を当てて、水温を下げる設備です。
\( \underline{\mathrm{冷却原理 }} \)
対象設備を冷却し終えた水は、塔内でシャワー状に散水されます。そこにファンによって吸引された外気を触れさせることで、熱を持った一部の水分は蒸発し、残った水は補給された水と共に再度循環されます。
\( \underline{\mathrm{メリット }} \)
・構造がシンプルでコンパクトなため、設置費用を抑えることができます。
・冷却水が外気に直接触れるため、密閉型に比べて熱交換効率が高いです。
\( \underline{\mathrm{デメリット }} \)
冷却水が外気と直接触れるため、空気中の不純物や酸素と混ざり、水質が低下します。更に水が蒸発することで濃縮された不純物は伝熱面に晶出(付着)し、熱交換の妨げとなります。定期的なブローや薬液注入などを行い、水質を管理する必要があります。
出典:株式会社松井製作所HP コラム 成形工場のfactor4を目指して
URL:https://matsui.net/column/aiming-for-factor4/2-09/
2.密閉型冷却塔
密閉型冷却塔は、対象設備を冷却する水を密閉された管内に通し、外気に直接触れさせずに間接的に水温を下げる設備です。
\( \underline{\mathrm{冷却原理 }} \)
対象設備を冷却し終えた水は、塔内の伝熱管の中を通ります。その配管外側に向けて、シャワー状に別の水を散水し、ファンで吸引した外気を当てます。それにより、散布水の一部が蒸発し、管の中を流れる冷却水を間接的に冷やします。
\( \underline{\mathrm{メリット }} \)
対象設備を循環する冷却水は外気と一切触れず、蒸発もしないため、水質を維持することができます。
\( \underline{\mathrm{デメリット }} \)
・開放型に比べて構造が複雑になるため、設置費用が高くなります。
・配管壁面を通して冷却するため、開放型に比べて熱交換効率が低いです。
・散水用の水質管理が必要となります。
出典:株式会社松井製作所HP コラム 成形工場のfactor4を目指して
URL:https://matsui.net/column/aiming-for-factor4/2-09/
【解答】
(6)イ
題意より解答候補は、(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)になると思います。
ワンポイント解説\(1\)の通り、水分の蒸発により不純物は濃縮されます。濃縮とは、溶液の水分だけ蒸発して不純物などの溶質が残り、濃度が上がる現象のことを言います。
(7) オ
題意より解答候補は、(オ)、(カ)、(キ)、(ク)になると思います。
ワンポイント解説\(1\)の通り、適正なブローを行います。ブローとは、水の一部を排水することです。冷却塔下部の水を排水することで、沈殿した不純物を排出することができます。





